韓国映画「彼とわたしの漂流日記」
「彼とわたしの漂流日記」あらすじ
「彼とわたしの漂流日記」感想・レビュー
先日、偶然にもソウルを訪れ、漢江沿いを車で走行しましたが、あの無人島は一体どこにあるのか興味深く見ていました。
調査の結果、その島は漢江に浮かぶ小さな島、パム島であることが判明しました
。この島は渡り鳥の到来で知られ、過去10年間にわたり、生態景観保護地域として一般人の立ち入りが禁止されている無人島です。
映画の序盤でのパム島の描写には特に注目が集まりました。
そして、キムが繰り広げるサバイバル生活。最初は自殺願望があった彼が、生きるために奮闘する姿がある種笑えるものでした。
ジャージャー麺の調味料を見つけ、必死に麺を作ろうとし、道具を作って畑を耕すなど、生きる意欲に満ちていく様子が描かれます。
その厳しいサバイバル生活がなぜか笑いを誘うシーンの連続です。
キムはアヒルのボートを見つけ、それを自分の家にします。
このアヒルボートに愛着を感じ、サバイバル生活を共に過ごします。この場面は、トム・ハンクス主演の「キャスト・アウェイ」で主人公がバレーボールに顔を書き、ウイルソンと名付けて相棒として過ごす場面と重なり、一種のパロディのようですが、どこか切なさを感じます。
一方、主人公であるわたし(チョン・リョウォン)は、人生に絶望して引きこもっているダメ女性ですが、自分の部屋から望遠レンズを使って無人島のキムを見つけて以来、一変します。
自宅からほとんど出たことがない彼女が、人目を避けながら漢江の橋まで足を運び、手紙をいれたボトルを漢江に投げ入れるという場面から、二人の奇妙な交流が始まります。
この設定は非現実的ではありますが、じわじわと心を温かくさせるような感覚がありました。
初めは暗い引きこもりだったチョン・リョウォンが次第に可愛く映ります。
もともと美人女優であるがゆえに、その変化がより鮮やかに感じられます。
サバイバル男と高層マンションに住む引きこもり女の交流という奇妙な組み合わせが、笑いと同時に郷愁めいた感情を呼び起こし、心の奥底にしまっていた感情を引き出すような気がしました。
そして感動的なラストに向かって、思わず涙し、感動してしまいました。
私の中で今のところ韓国映画でナンバー1な作品です。
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