羊と鋼の森 ネタバレ・考察
小説が原作のこの映画ですが、スクリーンの画面の色あいと映画の雰囲気がすごく合って
いますね。
独特の世界観をうまく表現しているんじゃないかなと。
ピアノの音色ときれいな森。
ひたすら静寂と実直な雰囲気が継続していく
しかし熟年調律師:板鳥宗一郎役の三浦友和の存在感たっぷりの深い演技がすごい。
実直で不器用な外村直樹が調律師板鳥との出会いから調律師になる話ですが、様々な人たちとの出会いで外村直樹(山崎賢人)が調律師として人間として静かに静かに成長していく様が清々しい。
前半の一つのクライマックスは、両親を失った孤独な青年南隆志(森永悠希)の家で調律をするシーンですね。
青年は一言もしゃべらず、ピアノの音しかしないシーンですが、それだけで物語を語ってしまいます。
ここは涙腺危険なシーンでした。
後半の話から、ピアノの調律と「森」をかけていることともう一つは外山の「人生」と「森」をかけている話なんだなと感じました。
もう一人の渋い役者は光石研ですね。
調律師の大先輩ですが、前半存在感なく進むが終わりの方でこの人のプロフィールが少し告白されます。
その語り口がまた渋い。
この映画を見ると特に音楽好きな人ならピアノの曲を無性に聞きたくなってしまうかもしれません。
なにか本木雅弘の「おくりびと」のような丁寧な丁寧な仕事の果てに見えてくる「別世界」みないなものがあるような感覚をおぼえます。
羊と鋼の森 あらすじ
日本の作家である宮下奈都による小説。
文藝春秋発行の『別册文藝春秋』にて2013年11月号から2015年3月号まで連載される。2015年9月15日、単行本が同社より刊行される。装画は牧野千穂が担当している。装丁は大久保明子が手がけている。著者の宮下は、「師がいて、そこに弟子入りする男の子の話を書きたかった」と語っている[
外村は、高校2年の2学期のある日の放課後、体育館に置かれているグランドピアノを調律師が調律するのを偶然目の当たりにする。そのことがきっかけとなり、外村は生まれてはじめて北海道を出て、本州にある調律師養成のための専門学校で2年間、調律の技術を学んだ。そして、北海道に戻り、江藤楽器という楽器店に就職する。入社して5か月が過ぎた秋のある日、ふたごの姉妹の住む家で柳が行う調律に同行する。入社2年目のある日、板鳥が行う一流ピアニストのコンサートの調律に同行する。(引用:『ウィキペディア(Wikipedia)』より)
羊と鋼の森 キャスト
2018年製作/134分/G/日本
配給:東宝
監督:橋本光二郎
外村直樹:山崎賢人
柳伸二:鈴木亮平
調律師 板鳥宗一郎:三浦友和
佐倉和音:上白石萌音
佐倉由仁:上白石萌歌
調律の依頼主:城田優
羊と鋼の森 みんなの反応
クラスの先生に「好きな映画」を聞いた。毎日一緒に働いていても、その人のことって意外と知らない。一人は「 グリーンマイル」一人は「羊と鋼の森」。どちらもその人らしい。その映画を久しぶりにまた見て、感想を伝えると、うれしそうにその映画のどこが好きなのかを教えてくれた。いい時間だった。
— hirotae? (@taeacorn) November 10, 2022
ピアノがテーマの邦画を2本連続で観ました?
「蜜蜂と遠雷」で弾く人の思いがこもった演奏を聴いて見て、さらに「羊と鋼の森」でピアノそのものにも、弾く人の気持ちや思い出が詰まっているんだなと感じた。両方とも小説が原作だからまた読みたいな? pic.twitter.com/kkD9s87wkF— なお (@__pevensie) November 18, 2022
【未来をはぐくむ映画】「羊と鋼の森」。将来の夢を持っていなかった主人公は、 高校でピアノ調律師に出会う。調律の世界に魅せられ、果てしなく深く遠い森のような世界に足を踏み入れる。真摯に進んでいく姿に胸を打たれる。舞台の旭川の自然が美しい。https://t.co/73glsWPkH2
— ECCベストワン琴似駅前校 (@Bestone_Junior) November 17, 2022