韓国映画 ミス・ワイフ考察
上映時間:124分
観客動員数:約98万人
監督:カン・ヒョジン
脚本:キム・ジェヨン
【ヨヌ役】オム・ジョンファ
ソン・スンホン
【ハヌル役】ソ・シネ
ミス・ワイフ あらすじ
父親に逃げられた家庭に育ち母も早くしてなくしたヨヌは男をまったく信用せず自分の力で生きようと決心してきた。
やがて敏腕弁護士になったヨヌは、ニューヨーク転勤が決まった夜、車で事故を起こしてしまう。
ヨヌが目を覚ますとそこは見知らぬ場所で受け付けのような場所だった。
そこは天国の死者の手続きを管理している役所だったのだ。
しかし、実は職員のずさんな管理のため死ぬはずのないヨヌが間違って死亡者とされてしまっていてまた別の女性は1カ月間違えて早く天国へ召されてしまっていたのだった。
当然、ヨヌはそんな手違いは知らされず、ただ死んでしまったことに納得できずに助けてくれと懇願する。
手違いの収拾に困った役所所長は、ヨヌにある提案を持ち掛ける。
1カ月早く死んでしまった女性のかわりに1カ月をその女性になりかわり過ごしてほしいというもの。
そうすればそのあと元の現世に戻してあげるということなのだった。
しかたなく条件をのんだヨヌが次に目をさましたときそこはまたまた見知らぬ場所だった。
ヨヌが成り代わったのは子供が二人いる主婦だったのだ。
夫はイケメンの公務員
男、特にイケメンに偏見のあるヨヌはいきなり彼を攻撃してしまう。
仲のいい夫婦だったらしい夫は妻の態度にびっくりしてしまう。
ヨヌは見知らぬ家族になじめないが次第に真剣に家族に向き合うようになる。
そしてラストの感動のシーンへ・・・・
ミス・ワイフ 感想
なにしろ脚本がしっかりしています。
韓国人のマインドはよくは知りませんが、韓国映画は私の心の奥底の感情を揺さぶるものがいくつもあります。
家族の愛、特に父親の愛を知らずに育ちひたすらクールに生きてきたヨヌが、1カ月だけ他人の家族になることによって、自分の中に封印してきた様々な人として感情が現れてきて、1カ月の間に人として一生分くらいの経験をすることになるという話です。
そして観ている自分もヨヌといっしょに経験をしていくような感覚になり、複雑な感情に見舞われます。
日本映画も感情に訴えるものはたくさんありますが何がかわわからないが何かが違う。
繊細だが芯の太い物語を作る脚本家がいる。
その物語をちゃんと伝えるためにしっかりと作り上げる優れた映画製作陣がいる。
そして物語のニュアンスをあますことなく演じ切れる俳優。
これらの総合の結果が作品なんですが、さらにプラスアルファの何かが違う気がします。
ミス・ワイフは
U-NEXT
でみれます。
無料トライアル実施中!<U-NEXT>